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“思い出”のJTパイプタバコ「飛鳥」

パイプから離れて数年経つ。3、4年年ほど続いた、ほとんど偏執的と呼ぶべきパイプ・スモーキング熱中期がいつの間にか終息してからは、ウェブでのパイプ関係の情報蒐集も時々するだけになってしまった。それでも、自分でblogを始めてみると、まずは Bulkfeeds で「パイプ」や「煙草」「タバコ」などを検索していた。ジャズと同じで、タバコとパイプにも、なぜか人に夥しい言葉を費やさせるものが潜んでいる、と思う。

生産中止はこっそり発表?(笑)

検索してリンクをたどってみたのが、本稿のトラックバック先のRyus@さんのblogだった。JTが国産パイプタバコ(および葉巻)の生産を中止し、海外での委託製造に切り替えるという:

このプレス・リリースの発表の日付を見て、松明け早々にまるでこっそり流したかのように思うのは、昨今とみに肩身が狭い愛煙家の僻みか(苦笑)。もう長年続く、タバコの社会的位置づけの低下を考えれば当然かもしれないが。Ryus@さんも書いておられるが、パイプタバコはどんどん減りつつある街中のタバコ屋でも最初から扱っていないところが多く、とにかく手軽に入手しにくい。今回の決定で、パイプタバコはさらに影が薄くなるのだろうか。

「飛鳥」

個人的には、JTのパイプタバコ銘柄に思い入れはない。自分がアロマティック(ケイシング(casing, 香料)などで香り付けを施した)タバコをほとんど喫わなくなった一方で、現行のJTの銘柄はすべてがアロマティックだと言い切っていいと考えるから。ただ思い出はある。「飛鳥」は、JT自身による商品紹介によれば:

黄色葉およびラタキア葉を主体に、暗色火干葉などを配合して加香した高級パイプたばこで、丸型平缶入りのしっとりした甘い香りが特徴。

というブレンドで、「ラタキア葉」への言及があるのは、上掲のページを見るかぎり「飛鳥」だけのようだ。そして、私が最初に試したラタキア入りのパイプタバコが、(不幸なことに)この「飛鳥」だった。否定的なことはできるだけ書かないというのを方針にしたいので詳細は省くが、とにかく「なかなか」の体験(笑)だったと言っておこう。

ラタキア葉

ラタキア葉 (Latakia) は、燻製によって加香醸成したタバコだ。燻してあるので特有の癖のある匂いをもつ(日本では「正露丸のような」などと言われることもあるようだ)。ペリク葉 (Perique, 植物性の水溶液に漬け込んで発酵させた特殊なタバコ葉) やその他のオリエンタル葉(生育された土壌の影響を受けて特有の香りをもつタバコ葉で、植物学的にはふつうのタバコ(学名:Nicotiana Tabaccum)とは別種のものもある)などと同様、基本的には熟成以外に手を加えていない素のタバコと適宜ブレンドすることにより、喫味(喫んだ時のタバコの味わい)に深みを与える。ブレンドの元になるタバコと同じタバコ葉であることには変わりはないが、いわば一種の「薬味」だ。

しかし「飛鳥」は、ラタキアを加えたうえに、さらに甘めのケイシングを施してある。下手な比喩になってしまうが、中国山椒や葱や豆板醤でキリッと味を調えた麻婆豆腐に、どっと砂糖をかけたようなものだ。発売開始時期が1973年ということは、当時のキャヴェンディッシュやアロマティックを多用したタバコの流行(があったと仄聞しているが、未確認)に大きく影響されていたのだろうか? JTは、紙巻では「ピース」のような、素のタバコ葉の味わいをうまく活かしたすばらしい銘柄を作り出し維持してきた。なぜパイプタバコではそれができなかったのだろう。

ただ、JTがこのたび自社銘柄を生産委託する Mac Baren 社は、アロマティック・ブレンドの本場である北欧(デンマーク)のタバコメーカだ。「飛鳥」もひょっとしたらファインチューンされて、ラタキア入りのアロマティック・タバコという、世界的にみてもおそらくさほど成功例がないユニークな銘柄として新生なるかもしれない(……と、最大限希望的な観測を記しておこう)。

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mp3ストリーミング:BlueMars/CryoSleep

BlueMars Logo

かつて、BlueMars/CryoSleep という素敵な mp3 ストリーミング局があった。既に放送を停止して久しい。

御注意〕 同局は2004年7月上旬に復活を果した。詳しくは2004年7月5日付拙稿をご覧ください。公式ウェブサイトも2004年7月中旬にリニューアルされている。同じく2004年7月20日付拙稿でふれています。

なお、この拙記事公開当初、ここに掲げた BlueMars ロゴは、同局公式サイトから無断で拝借していた。以下で述べているように、ネットでのストリーミング放送における音楽著作権使用料をめぐる一連の騒動の影響を受けて同局が停波し、かつ主宰の lone さんが多忙とのことで、画像使用の許諾をいただけるとは思えないと当方が勝手に判断して、連絡を取らなかったためです。2004年復活後のサイト・リニューアルで、同局サイトのアート・ワークが splif さん(リンク先は同氏のサイト Bwoup.com)によるものであることを知り、慌てて lone さん・splif さんお二方に改めてロゴ画像の使用許諾をお願いし、ご快諾いただいた。お二方に半年近かったこの記事でのロゴ無断使用をお詫びするとともに、それにもかかわらず拝借を歓迎してくださったことに御礼申し上げます。

アンビエント音楽

恥ずかしながら、私のアンビエント音楽に関わる体験は、高校の頃に聴いた Brian Eno の Music for Airports (1978) と、その数年後、学生時代に何のきっかけかLPを買った Harold Budd/Brian Eno 共同名義の The Pearl (1984) との2枚に長らく限定されていた(もっとも、この2枚ともよく聴いた)。

このうち、前者は大変よく知られた作品だろう。リリースから四半世紀が経過し、自分がアルバムを入手してからもそれとほぼ同じだけ時間が流れたが、その間何度繰り返して聴いても飽きが来ない、自分にとっては絶対定番の1枚。後者は、もう少し情緒的な色合いが濃く、アコースティックあるいはプリペアード・ピアノの音色が印象的な、妙に懐かしい響きをたたえたアルバムで、こちらも今でも時々、TV番組のBGMに使われて思わぬ時に耳に入ってきたりする。

邪魔をしない音/音楽

Music for Airports のライナー・ノーツには、Eno 自身のアンビエント音楽に関する短いエッセイが掲載されていた(原文はウェブ上にもある:Music for Airports liner notes)。アルバム同様、これもまた大変よく知られた文章だと思うが、その末尾にこうある:

アンビエント音楽は、聴き手に特定の水準を強要することなく、さまざまなレヴェルでの関心の持ち方 (levels of listening attention) を可能にするものでなければならない。おもしろい (interesting) のと同程度に無視することもできる必要がある。

たぶん、BlueMars/CryoSleep のプログラム(選曲)は、この Eno の文言に最も近いかたちをもっていた。私はもっぱら、より静かな楽曲のほうが多かった CryoSleep を愛聴していたのだが、ステーションIDのアナウンスやジングルの類一切なしで蜿蜒と流される楽曲には、駄作がほとんどなかった。Eno が上で言うとおり、意識を集中して聴き込めば十分に鑑賞に堪え、また思いを楽曲から離して別のことを考えてもまったく差し支えない、そういったものばかりだった。

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Joni Mitchell: Travelogue

Candle Light ad Joni Mitchell

掲げた画像は、本アルバムにも収録されている1曲の以下の詩に寄せている:

  教会では人々がろうそくを灯す
  蝋は丸まって涙のように滴る
  希望と絶望がそこにはある
  私が30年にわたって見続けてきた
Joni Mitchell "Hejira" から

惚れた女

結婚したい女性がいる。それも年上で二人。どちらについて先に文章にしようか迷ったのだが、やはりここは本命のほうを(戦略を誤っているか?)。……というのは悪い冗談にしても(いや、けっこう本人は本気なのだが(笑))、この女性が作る音楽のいろんな意味での「水準の高さ」は、ほとんど他の追随を許さない気がする。

Bard

おそらく、Joni をいちばん正しく言い表すとすれば「歌う詩人(bard -- 女性形はない?)」ではないだろうか。彼女が歌う言葉は、ほとんどの楽曲の場合すでに「歌詞(lyrics)」ではなく「詩(poem)」だ。これは、歌詞と詩歌とのどちらの程度が高いかという問題ではなく、Joni の歌の言葉は、仮に歌われるものではなく読まれるものとしてそれのみで呈示されても、十分に鑑賞するに耐えるということだ。

「詩」を歌うという点では、たぶん Bob Dylan が対抗馬なのだろうが、残念ながら彼の特徴ある声質はそれなりに好きなものの、彼の音楽をきちんと聴いたことはほとんどない。

その「人でなし」Dylan との別れを歌った(らしい)Joan Baez の "Diamond and Rust" もすばらしい詩が哀切な音楽になって成立しているが、彼女も私自身はこの曲一曲以外はほとんど聴いたことがない。

標題に掲げたアルバム Travelogue は、Joni の最新作。最新とはいうものの、リリースはたしか2002年12月上旬で、もう1年以上前のもの。2枚組・全篇 Joni がこれまで発表した自作を、オーケストラに若干のジャズ系ミュージシャンを加えた大編成の楽団をバックに歌う。

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Pat Metheny: One Quiet Night

Pat Metheny: One Quiet Night

幾度も来日しているにもかかわらず、ものぐさが祟って一度も生演奏を聴いたことがない。Pat に限らず、音楽情報も以前ほど積極的に蒐集していないので、CDショップを訪れる度に、新譜が出ていないか欠かさず確認する程度だ。

「ジャケ買い」

このアルバムともそうして出遭った。ほとんど「標題買い」「ジャケ買い」したのが本当のところだ。米国のちょっとした規模の都市のダウンタウンに典型的な街角の真っ暗な夜。激しい雨が降り込め、濡れたアスファルトの路面に街灯が反射するなか、人が一人/独り、足早に歩き去っていく。

アコースティック・バリトン・ギター

全篇、Pat が Nashville Tuning という変則チューニングで弾く、アコースティックのバリトン・ギターで演奏されている。たぶん完全な独奏で、多重録音はされていないと思う。経験上、独奏楽器としてはおそらく西洋の楽器のなかで最強のピアノを含めて、ソロ演奏でアルバム一枚という作品には、けっこうしんどいものが多い。だから、購入時の楽曲の目当ては、12曲目の Last Train Home だけ。自腹を切っているにもかかわらず、大して内容には期待していなかった。

この曲、原曲は Pat Metheny Group (PMG) 名義の1987年のアルバム Still Life 所収。果てしなく郷愁を誘うメロディーラインで、故郷らしい故郷を持たず、出自への思い入れもない私は、なぜかこの曲を喫茶店の有線放送やFMラジオで耳にするといつも、ほとんど即座に涙ぐみそうになってしまう。

響き

安物のCDラジカセしか部屋に置いていないせいで、きちんと音楽に向かい合って聴くのは一人で車の中で、ということになってもう何年も経つ。上述の次第で、大して期待もせずにCDプレイヤーに音盤を入れる。

音が深い……。いや、音というよりもギターの胴の中で響くハーモニーが……

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Supertramp と人形

Rails ad Supertramp
  ルーディは行き先のない列車に乗っている
  旅の途中だ
  彼は到着したくないんだ
  まだ猶予が要るから
Supertramp "Rudy" から

人形作家・浜いさを氏の年譜、1976年の項目に「NHKテレビ ヤング・ミュージックショウ『スーパー・トランプショウ』で人形作品20点ライブ参加」とある。思わず納得した。

共演する人形たち

映像のディレクションのうまさも与っていたのだろうが、浜さんの年譜に出てくるこの番組を見てから30年近い時間が経過しているにもかかわらず、Supertramp の演奏と、バンドと「共演」した人形たちのこととは、ふたつながらに強く記憶に残っている。それほどこれらの人形たちの存在感は際立っていた。

NHK総合TV「ヤング・ミュージック・ショー」

ウェブでざっと検索しただけでも、NHK総合TVが放送した「ヤング・ミュージック・ショー」への言及はそれなりに見つかる(最も手際よくまとまった概略はここか? 1971年開始1986年終了で130回放送、80のバンドが登場したとのこと。この記述にある同番組「プログラム・ディレクター」波田野紘一郎さんのより詳しい職歴はここ。)

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